かわもと脳神経リハビリセンター
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健康コラム

第46回日本リハビリテーション医学会学術集会へ参加して
〜Motor retraining after stroke〜

2009年6月4日〜6日の3日間,「第46回日本リハビリテーション医学会学術集会」が開催されました。今回のテーマは「リハビリテーション医学 〜夢と希望への挑戦〜」で,近年の神経生理学・神経心理学の進歩に関する話題が多く,大変に興味深い学術集会でした。
特に,脳卒中等に対する最新のニューロ・リハビリテーションに関して,香港大学リハビリテーション医学教室のリー・レオナルド先生(以下,リー先生)のご講演を紹介します。リー先生は,ニューロ・リハビリテーションの第一人者で,今回は「Motor retraining after stroke」というテーマでご講演されました。テーマを意訳すると脳卒中後遺症に対する運動機能の再獲得を目的としたリハ・アプローチを指します。
脳には「可塑性」があり,適切なリハ・アプローチを行なえば回復していきます。そのための運動機能再学習アプローチとして,@部分免荷トレッドミル歩行等の,二足歩行再建アプローチ ACI療法等の麻痺側上肢機能再建アプローチが現場へ応用され,その効果が実証されています。これらは世界で標準となっているリハ・アプローチですので,本邦でも普及することが期待されます。
次は,脳の可塑性による脳卒中後遺症の回復と,その回復を促す効果のあるお薬のお話です。上述の通り,適切なリハ・アプローチを行うことで脳卒中の後遺症は回復しますが,それを促進する効果のあるお薬として「アンフェタミン」と「L-dopa」があります。アンフェタミンは,特殊で使い方が難しいお薬ですが,L-dopaはパーキンソン病の治療薬として頻繁に用いられる,ポピュラーなお薬です。近年の様々な研究により,L-dopaを脳卒中後遺症のリハビリに併用することで,脳の回復がより促進されることが分かってきました。
最後に,脳卒中後遺症の回復を阻害する問題に「痙縮」があります。これに対しても様々な治療法がありますが,従来のものより副作用が少なくリハビリに併用することが有効だとされる治療法に「モーターポイント・ブロック」という治療法があります。これは,筋肉の中にある神経筋接合部へフェノールもしくは無毒化したボツリヌス毒素を注入する治療法です。筋力を落とすことなく,効果的に筋緊張を軽減することができ,その後のリハビリが行いやすくなります。本邦では,当院や一部の特殊なリハビリテーション専門施設のみでしか行われていないのが現状ですが,効率的にリハビリテーション治療効果を引き出すためにも,さらなる普及が望まれます。
以上,リー先生のご講演の内容をかいつまんで紹介しました。脳卒中による手や足の麻痺に対するリハビリテーションは日進月歩で,今後も発展を遂げることと思われます。「脳の可塑性を最大限に引き出すリハビリテーション」をキーワードに,これからも新しい話題を紹介していきますので,どうぞご期待ください。

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